算数科では、「学ぶことが楽しい!と感じる算数科学習のあり方」をテーマに,魅力ある授業づくりを推進しています。
子供たち一人一人が,自分で考える力を育てることができるよう,特にノートを使って思考力を伸ばすことに取り組んでいます。学習指導要領の算数科の目標には,「算数的活動を通して」とあり,この部分が算数科の目標の全体にかかっています。算数に関する課題について考えたり,算数の知識をもとに発展的・応用的に考えたりする活動や,考えたことなどを表現したり,説明したりする活動は,ノート指導を通して深められていくものであると考えます。
学ぶことが楽しい!と感じさせるには,自分で解く経験,いろいろな考えに気づく 経験,新しい考えを知る経験,自分の考えを相手に伝える経験をすることが有効であると考えます。
そこで、
・素材解釈の場を確保すれば,児童がノートに自分の考えや思ったことを表現でき,自分で問題を解く楽しさを
感じることができること
・比較検討の場を確保し,友だちとの違いや共通点をノートに書くことができれば, いろいろな考え方に気づき,
新しい考えを知る楽しさや自分の考えを相手に伝える楽しさを感じることができること
以上2点について重点を置き、具体的な手立てにより、子供たちの確かな学力を向上させるため,魅力ある算数科の授業を実施しています。
<ノート指導について>
1.自力解決の前に全体で素材について話し合い,見通しを持たせています。
*素材把握の際の不安を取り除く効果を期待
*理解を深める効果を期待
2.ヒントカードに自分の考えを付け加えさせています。
*問題解決に向かう児童の暗闇にさす一筋の光となることを期待
*自分で解いているという感覚を得られることを期待
3.吹き出しやキャラクターを活用させています。
*学習内容のポイントやわかったことが記録されることを期待
*児童の心情表現が記録されることを期待
4.間違えても消さないようにさせています。
*自分のミスしやすい部分が強調されることを期待
5.友だちの考えをノートに書く時間を確保しています。
*多様な考え方に気づくことを期待
*友だちを認める心の育成を期待
6.ノート紹介コーナーを各学年の前に設置しています。
*よりよいものを目指す意識が向上することを期待
*友だちのよさを認める心の育成を期待