友だちの良いところを見つけるのが大得意な6年生が,小声で私に言いました。
「先生,見てください。すごいですよ!静かに本に集中していますよ!」
見ると,2年生が『かいけつゾロリ』に読みふけっていました。
毎週月曜に,みんなで図書室へ行って本を借りてきて,毎日読書をしています。
虫取り名人の2年生は,これまで虫の本ばかり読んでいました。
しかし先日,大好きな6年生が2年生のときにゾロリに夢中になっていたときき,
初めて『かいけつゾロリ』を借りてみたのです。
するとどうでしょう。虫博士が,すっかり本のむしです。
国語の教科書でも『きつねのおきゃくさま』『ごんぎつね』『雪わたり』など,大切なキツネのお話がたくさんありますが,
やっぱりゾロリも,格別なキツネだと改めて思いました。
作者も「原」さんですしね。
自分の影響で,弟のようにかわいい2年生が,こんなに本を好きになるなんて。
嬉しそうに遠くから見つめる6年生のお兄さんです。
その6年生は速さの勉強のまとめです。
チーターの走る速さを求めれば,
「チーターに乗れば山梨まで〇〇時間でいけるのに・・でも寒いか。」
マグロが泳ぐ時速を求めれば,
「先生,マグロがどうして泳ぎ続けるのか知っていますか?」
かみなりの音と光が伝わる速さの問題では,
「先生,光速っていうのは・・・」
と,一緒に勉強していてとても楽しいです。
ただ公式に当てはめるのではなく,生活の中の数字として考えられるのがとても素敵です。
原っ子音楽祭や絵画展の準備が忙しく,最近の雑巾づくりは少しずつですが,
地道に続けています。