１年A組で理科の研究授業が行なわれました。
　授業のテーマは、「なぜ、揺れ始める前に地震速報が出せるのか？」です。まず、携帯電話から聞こえてくる緊急地震速報の音源を聞きました。みんな、地震速報だと直ぐにわかりました。では、なぜ地震が来る前に速報が出せるのか！という導入で始まりました。




　地震計で描かれたグラフを見て、なぜこのような波形になるのかを予想しました。集中して考え、２種類の波がありそうだということに気付きました。そして、小さい波形がP波、大きい波がS波であることを知りました。
　この波の動きを、先生が手作りの実験装置を使い観察しました。


　横からだけでなく、ビデオカメラで斜め正面から撮り、実物とスクリーンの両方で波を確認しました。


　縦に揺らしたP波が速く、横に揺らしたS波の方が遅いことに気付きました。次に斜めから（縦と横の複合）波を起こす実験をしました。そこでは、P波が速く到着しS波が遅く到着することが確認できました。ビデオで更にわかりやすいものも見て、みんな納得でした。




　最後に自分の言葉でまとめを書き、「地震には、P波とS波があり、P波の方が速いため、P波を観測した後にすぐに速報を出している。」と発表してくれました。１Aの生徒たちは、授業に集中するだけではく、実験の様子を身を乗り出して見ていました。理科は、実際に実験や観察をすることで、いろいろなことがわかり、それをもとに考察をすることで、また新たなことが解明されます。実に楽しい教科です。