6月1日にDX教育研修会を実施しました。 講師はICTやDX教育や全国的な情報教育に詳しい原山小学校の松本博幸校長先生にお願いしました。 DX教育とは「デジタルトランスフォーメーション」の略で,デジタル技術を活用して新たな教育を実施したり,新たな授業をすることにより,教育全般を変革していく取り組みを示す概念です。
松本先生は,「kahoot」(カフート)というアプリを使って楽しく研修を始めてくださいました。その後,「GIGAスクール構想の現状とアプリケーションの紹介」というテーマで講義をしてくださいました。
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松本博幸校長先生】
その中で,国のGIGAスクール構想の全国的な傾向を説明してくださいました。一人一台の端末を全国の児童・生徒に配られる中,きちんと取り組んでいるところとそうでないところの差があまりにも違ってきている,という問題を提起してくださいました。
全国的な現状はどうなのか,いには野小学校ではどうしたらよいのか。
【講義の様子】
たくさんのヒントをいただいた講義でした。
最後に「Canva」(カンバ)というプレゼンテーションアプリの紹介をしていただきました。いつもグーグルの「スライド」ばかり使っている本校職員にはとても参考になりました。やってみたい,という気持ちが高まりました。
研修後の本校職員の感想を少しだけ紹介します。
・今までの指導方法にICTを上乗せしただけでは効果がないというお話がとても心に残りました。
・これまでのものを変えながら進めていかないといけないという点は,とてもよくわかり,学習計画をたてることなど,新鮮な話でした。
・教師である私にとっては従来とは違う方法であっても,こどもたちにはそれが初めて出会うことで,スタンダードがそこにあるからだと思いました。
・ICT機器が導入され,使用頻度によって学校間や自治体間で格差が広がってしまうと聞き,とにかく使うこと,そして使う中で最適な方法を見つけ出すことが大切だと思いました。
・今日研修をしていただいて私がこんなに楽しいので,子どもたちにとっても楽しい経験になると思うので,第4次産業革命の動きに置いていかれないように,自分の力量を高められるように研修していきたいと思います。
・個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実の2つを組み合わせることによって,児童の主体的・対話的で深い学びにつながることがわかりました。
・「一人ひとりに応じた課題」を設定するには,やはりICTを有効活用して行くことが必要なのだと改めて感じました。
・これまでの学びの方法に、ICTをプラスするというのは,「違う」ということに気付かされました。今までは,黒板とノートでの学習で最適な方法をとっていたということが,自分のなかで特に印象的でした。これまで,「ここの学習なら使えるかな?」と考えてしまっていたので,一人一台端末がある今の時代の「最適」な学びを提供していかなければいけないと感じました。
・この第4次産業革命によって,今の子どもたちが学習することや生きることに幸せを感じられるようになって欲しいと思いました。そのためにも我々教師も時代に合わせて学んでいくことが必要なのでしょうね。
松本先生,お忙しい中,目の覚めるご指導をいただき本当にありがとうございました。
次の言葉を心に刻ませていただきます。
「今までの指導方法にICTを上乗せしただけでは効果がない」