6年生を対象とした、印西市主催の「芸術鑑賞教室」が市の文化ホールで開催されました。「狂言」と「落語」を鑑賞し、6年生は、とても楽しめたようでした。
まずは、「狂言」について、歴史や舞台の説明、言い回しや擬音などについて、丁寧に分かりやすく解説をしてくださいました。
舞台道具がないので、想像力を働かせることが大切だとお話ししてくださいました。
<刀を抜く様子>
<木のてっぺんで、柿をもぎ取っている様子>
狂言鑑賞「柿山伏」
<山伏が、喉が渇き、柿の木に登って柿を「あむ、あむ」食べている様子>
柿畑の主がやってきて、木の陰に隠れている山伏をからかってやろうと「カラス」だとか「猿」だとか言い、それに対して山伏は見つかるまいと、鳴き真似などを必死にしているところ
「トンビ」だと言われた山伏が「ぴーひょろひょろ」と鳴き真似をした後、トンビは鳴いた後は必ず飛ぶものだと聞き、木の上から飛び降りてしまうところ
子供たちは食い入るように「狂言」を鑑賞し、大笑いしていました。
2つ目の演目について、あらすじを簡単に紹介してくださいました。
狂言鑑賞「附子」
留守番を言いつかった2人が、桶の中の「附子」というものに興味津々。主人は、「主人以外が取り扱うと、そこから吹く風に当たっただけで死んでしまう猛毒だから絶対に近づくな」と言って出かけてしまったので、こわごわと「附子」から吹く風を仰ぎ返しながら桶の中身を確認しようとしているところ
入っていたのが「毒」ではなく、「お砂糖」で、おいしくて食べてしまったところ
だまされていたことを怒った2人は、「附子」(お砂糖)を全部食べてしまい、主人が帰ってきたので、泣き真似をしながら言い訳をしているところ
ワークショップとして、仕草や発声、笑い声などの体験をしました。
第2部は「落語」を鑑賞しました。
簡単に、落語の解説をしたり、扇子と手ぬぐいだけで、様々な様子を表していることを紹介してくださったりしました。
<手紙を読んでいる様子>
<刀を抜こうとしている様子>
<目の悪い人が杖をついて歩いている様子>
<熱いそばを冷ましながら食べている様子>
泥棒の親分と、まぬけな子分の噺をしてくださいました。やりとりがおかしくて会場中が笑いに包まれました。
昔からある、日本の「笑い」(「狂言」や「落語」)に触れるすばらしい機会だったと感じました。