「川とノリオ」は戦争のもたらす悲しさや苦しさを,時代に翻弄されるノリオと,いつの時代も変わらない川とを対比させながら表現した短編です。幼いノリオが父や母を次々に失い,「母ちゃん帰れよう」と心の中で叫びながらヤギと川べりで佇むラストは読者の胸に迫ります。
これは子ども達がお互いのプリントをもとに感想を読み合っている場面です。多くの子ども達はノリオを気の毒に思い,戦争の悲惨さを感じ取っていました。
子ども達にとって戦争は遠い世界の出来事ですが,71年前の今日,日本は終戦を迎えました。多くの方々の尊い命を犠牲にして今の平和があるのです。その重みを忘れず,静かにこの日を過ごしたいと思います。