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2017/06/05

学校経営支援委員の授業から感じたこと

Tweet ThisSend to Facebook | by:kishi
 5月31日の学校経営支援委員の授業を参観して一番感じたこと。それは,「教師としての技量が高い」ということです。例えば,次の点です。
 
①ほとんどの教師がそのまま使える「普遍的な教材」(プレゼンテーション教材)を自作できている。(教材開発能力が高い)

②その教材について「『音読・鑑賞・ゲーム』に有機的つながりが必要だ」と(おそらく)考え,一貫して授業が組み立てられている。(教育観を現実の授業として組み立てられる)

③同じことの繰り返しは,形を変えて行っている。(音読の指定 全員→場所の違い→性別の違い ワンパターン化の防止決定)

④指導の意図が明確である。(「少しでもたくさんの人に発表してもらいたいので,初めての人いませんか?」)

⑤ちょっとした変化に気づき,発表につなげる。(「今,指動いたよね」「半分,手が挙がったね」「頭が動いたよ」)

⑥意見の相違を話し合いに持っていく術を知っている。(「おっ,違う意見だね」「今,全く君と違う意見がでたけどそれでいいですか?納得できる?」「このままにしていいのかなぁ」)

⑦瞬時に補足できる。(「ほととぎすは見えているか?今,トラックの音が聞こえているけど,トラックは見えていますか?」「鳴いている方を見ているのであって,ほととぎすは見えていないですよね」)

⑧信念を子どもにたいしてズバリと言う。(「国語には正解はない」→「いや,国語に正解はあります!感想には正解がありません。」)

⑨子どもの発言の重要性にすぐに気づき,対応できる。わかりやすく,別の指導につながるように。(「下の・・・は休符ではなくのばして読むのだと思います」→「おー,すばらしい考えだね。かるた読みではそうきっとそうなるね。」)





 現場を離れてだいぶ経つのに骨のある授業ができる。「教師としての技量が高い」証拠です。ずっと,小学校の先生であれば,「授業の名人」にもなれたかもしれません。ちょっと惜しいなぁ,と思いました。
 

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