2018/09/05 | 2学期を迎えて(9.5) | | by:校長 |
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校長 三浦 明久
二学期が始まりました。「平成最後の夏」と言われたこの夏休みです。生徒の皆さんは、どんな夏休みだったでしょうか。私は、昨年同様、この夏休み多くの感動を体感し、多くのことを考えました。
まずは、本校生徒の総体等での活躍です。その中でも特筆すべきは陸上部3名の全国大会への出場、水泳での関東大会への出場です。多くの生徒が部活動・スポーツを通じてこの夏、各々成長があったと思います。
スポーツと言えば、千葉県で開催された女子ソフトボールの世界大会、千葉県出身の選手とは彼女たちが中学生の時、そして高校生の時、少なからず縁があったので毎試合、その活躍ぶりを応援しました。インドネシアのジャカルタで開催されたアジア大会では、競泳池江璃花子選手の日本女子史上初の6冠や陸上の4×100m男子リレーの20年ぶりの金メダル、女子バドミントン団体での48年ぶりの金メダルなど、2年後の東京オリンピックでの日本選手団の活躍がますます期待されます。
節目の第100回を迎えた高校野球甲子園大会。史上初二度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭高校のすごさ、金足旋風を巻き起こした準優勝の秋田県代表金足農業高校は103年ぶりの決勝進出、どちらの学校にも日々ドラマがあったはずです。
大阪桐蔭は三投手が継投する分業型で最新の野球理論に基づいた野球、一方の金足農業は一人の投手が県予選から甲子園の決勝戦途中まで一人で投げきる昭和型の野球とも言うべき対局のスタイルでの戦いです。スポーツにおける理論や概念がどんどん変化していく中で、両チームへのスポットのあたりかたも対照的であった気がします。実際にやる側と応援する側との価値観のずれのようなものもこの夏に行われていた大きなスポーツイベントを注視しながら感じていました。「○○ファースト」という言葉がよく使われていますが、「選手ファースト」なのか「観衆ファースト」なのか、それとも「世論ファースト」なのか、考えを発信する立ち位置が曖昧だと、自分の言動も常に省察していかなければ想定外の結果を招くことにもなるのだと改めて感じるところでした。
スポーツの世界に限らず、世の中の価値観が多様化してはいますが、この2学期も西の原中学校は、「生徒ファースト」を念頭に置く教育活動を進め、全生徒が「自分が好きだ」と胸を張って言えるよう支援していきたいと思います。
始業式では、校長として本校の生徒に以下の2点についてお願いしました。
1 小さな感動を積み重ねて、大きな感動を得る2学期にする
2 「自分を好きだと思える瞬間を」たくさん見つけられる2学期にする