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2016/11/04

面接の基本について

Tweet ThisSend to Facebook | by:奥山

                         面接の基本について
                                                                校長 奥山 祥明

 先月末日から、3学年生徒全員を対象に面接指導を行っております。
 高校入試において、公立、私立高校を問わず、人物重視の傾向が強まっており、面接導入する高校が増加しています。筆記試験では、なかなか推しはかることができない部分を直接、生徒と対話することによって、より正確に人物像を把握しようという傾向が各校で出てきております。
 中学生3年生にとって、初めての面接という生徒が多いと思いますが、これからの人生において、大学受験、就職等、今後、何度も緊張する面接を受ける機会があります。ここからも、高校入試を突破するという狭い見方ではなく、「社会人としての基礎力」を養うという先を見通した広い観点が必要だと思います。私は、このような広い観点を基盤におき、面接基礎力を中学校時代に習得させる目的で、私は生徒一人一人に対して指導助言をしております。
 面接指導の要点は次のとおりです。面接は練習をすればするほど、力量が高まります。ご家庭でも、参考にしていただければ、幸いです。
                                       
 
基本中の基本 きちんとした身だしなみと姿勢(見た目 7割)
           はっきりとした言葉
           明るい表情


高校受検の面接でよく聞かれる「10の基本質問」
1 客観的事実の説明
・「受検番号と氏名を教えてください。」
ポイント:客観的な事柄について面接官の目を見て、大きな声ではきはき答えられるか。

2 志望動機の説明
・「この高校(本校)を選んだ理由を教えてください。」
ポイント:きちんと高校を調べて理解したうえで志望しているか。

3 自己評価
・「あなたの長所と短所(性格)を教えてください。」
ポイント:自分のことについて、きちんと自己評価できているか。

4 中学生活について
・「中学校ではどんなことをがんばりましたか?」
ポイント:ただ漠然と中学生活を過ごしていないか。 

5 目標について
・「この高校(本校)に入学したら(高校を卒業したら)したいことはありますか?」
ポイント:目標は「合格」ではなく、「合格後」にあるか。高校入学はあくまでも通過点であり、最終目標ではない。

6 友達や家族について
・「ご家族は本校受検について、どのような考えをお持ちですか?」
ポイント:自分の将来について家族と真剣に話し合っているか。

7 勉強について
・「あなたの得意(苦手)科目は何ですか?その理由は?」
ポイント:科目の特性を理解しているか。さらに自分の強みや弱みとからめて、把握できているか。苦手教科を人や環境のせいにするといった責任転嫁をしていないか。

8 趣味や特技について
・「あなたの趣味や特技を教えてください。」
ポイント:通常、趣味や特技の内容については深く問われない。取り組み方が重視される。

9 ニュースや新聞について
・「最近のニュースで印象に残ったものを教えてください。」
ポイント:時事問題に興味があるか。どのようなニュースに関心があるのか。

10 中学校生活の中で社会貢献、地域貢献した経験等に関する説明
・「今までボランティア活動の経験は?」
ポイント:社会貢献、地域貢献を中学校時代に経験してきたか。

 なお、公立高校では、各公式ホームページに「平成29年度入学者選抜の評価方法の予定」が掲載されています。期待する生徒像、面接の方法(個人面接、集団面接等の面接形態)、評価方法の観点等が示されていますので、参考にしてください。



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