2018/07/23 | 1学期を終えて(7.20) | | by:校長 |
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校長 三浦 明久
明日から夏休みです。ご家庭で、そして、個々で計画を立てていることだと思います。
まずは、1学期の振り返りをお願いしたいところです。4月当初から折に触れ、「自分を大切にすること」、「自分を信じること」、多くの場面で、自分の良さを見つけ、自分を褒めてあげてほしいこと、そうすることで、「他人も大切にすること」ができるのだと、生徒の皆さんに訴えてきました。この1学期、各学年とも集団の力を向上させるチャンスとなる行事を成功させました。1年生は「校外学習」、2年生は「林間学校」、3年生は「修学旅行」です。学校から離れての活動の中で、日常の学校生活では発見できない「友だちの良さ」にたくさん出会ったことだと思います。他己評価を受けて、自己肯定感、自尊感情、自己有用感がさらに高まったにちがいありません。
先週の土曜日から始まった夏の総合体育大会の真っ最中ですが、多くの部活動が掲げた目標を達成し、または、目標以上の結果を残しています。「努力は裏切らない」、「練習はうそをつかない」のだと改めて生徒の皆さんの活躍を目の当たりにして感じています。
昭和62年8月に臨時教育審議会の最終答申で、「万芸型エリート」から「一芸型エリート」の育成を学校教育の中で取り組むのだと国の教育方針が大きく転換したことがありました。言い換えれば、「個性」重視、「個性」尊重の教育です。しかし、「個性」重視を強調し、「個性」が一人歩きしてしまい、社会に受け入れなければ、それは「わがまま」となってしまいます。私自身は、「個性」というより、子供たち各々の持つ「特性」を伸長させるための指導と支援をすることなのだと理解した覚えがあります。そして、「一芸は万芸に通じる」のだとも改めて思いました。本校に在籍する509名には各々が持つ「特性」があります。その特性を一緒に発見し、一緒に伸ばしていく関係性を築くためにこれからも教職員一同頑張りたいと思います。
まだ自分の持つ「特性」に気づけていない場合は、この夏休みに「自分の特性探し」をしてみてはどうでしょうか。このことを念頭に置きながら、夏休みの一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。
それでは、充実した夏休みを送ってください。9月3日に、笑顔で登校してくる生徒の皆さんと会えることを楽しみにしています。