今日は、漢字のテストを行っているクラスがありました。どの学年でも、定期的にそれまで学習した漢字のテストがあります。漢字ドリルに漢字練習帳、とにかく漢字の学習が多いのです。
では、お子さんに
「どうして、漢字をおぼえるの?」
と聞かれたら、なんと答えますか。
答えは、いろいろあると思います。
私は、この質問をされたとき、こう答えています。
「にわにはにわにわとりがいます。」
これに漢字を入れると、
「庭には二羽にわとり(鶏)がいます。」
どうですか?これが漢字を学ぶ理由です。
「文章が見やすく、読みやすくなるからです。」
これは、私が小学生の時に先生から教わったのではありません。
昔々、「ジャポニカ学習帳」の最初のページに、コラムというか豆知識というか、そういうページがあったのをご存じですが?(知らなかったらすみません。ノートなんですけど、裏表紙に小学生向けの読み物が印刷されていたのです。)
そのページに書いていた「どうして漢字を覚えるのか」というお話が、当時も今も私には、納得できる答えだったのです。そこには、漢字の大切さや年齢相当のプライド的なものは、一切書かれていません。
「かんじであらわすとみやすく、よみやすいのです。」
「漢字で表すと見やすく、読みやすいのです。」
新学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程の実現」を目指しています。
「社会に開かれた??」と思う表現ですが、つまりは、子どもたちが、何のためにその学習活動をし、それを学ぶことで何ができるようになるのかを明確にしていく指導が求められているのです。
「大人になったら役に立つのでべんきょうする。」
「こんな事を学んでも、どこにも使わない!」
「いつか役に立つ。」
学習を自分の利益になるためのものとして捉えるもことも大切です。それに併せて、人間的に豊かになるものとして捉える考え方をもつと、学ぶ意味や成果を損得にこだわらない、もう少し広い意味で捉えられるのではないでしょうか。
学習をする意味を指導側も常に意識して、今後の指導に取り組んで参ります。