学区は千葉県印西市の中央部、北総線印西牧の原駅の北西部に位置し、牧の原地区・牧の台地区と
一部の草深地区を学区としている。北側が木下小学校区、南側が原小学校区、東側が滝野小学校区、
西側が西の原小学校区と隣接している。

 平成20年代後半から千葉ニュータウン地区21住区として新たに戸建て住宅の建築が始まり、同時期に
本校が開校した。交通の利便性が高く、商業施設・医療機関などの都市基盤を備える一方で、奇跡の
原っぱと呼ばれる多様で希少な生物が棲息するなどの自然や公園にも恵まれており、郊外での生活を求め
る人々にとっては魅力ある街といえる。グリーンネットワークと呼ぶ歩車分離の遊歩道など、安全面にも
配慮された区画整備が施されていることもあり、住民の多くは子育てファミリー層が中心となっている。

 本校は平成27年4月、印西市立原小学校より分離し開校した。施設はこれから育つ街の地域コミュニ
ティーの核として、児童教育の場(牧の原小学校・牧の原学童クラブ)から地域住民の生涯教育・交流の場
(牧の原地域交流センター)まで幅広い役割を担うことを想定し設計されている。建物外観は、小学校と
しての顔、公共施設としての顔の二面性を有し、複合施設に相応しく、かつサスティナブルなデザイン性に
配慮されている。また、快適な学習環境を得るため、庇による日射制御と自然通風の促進、2方向の卓越風
を考慮した各教室の風の塔、ハイサイドガラスや光底による照明に頼らない共用部、アリーナの太陽光発熱
利用など、エコ・スクールを実現している。

 児童数61名で開校し、10年目を迎えた本年度は1,033名でスタートするなど、住宅数に比例して児童数も
急増し、市内小学校で3番目に大きな規模の小学校である。令和3年度に第一期教室棟、令和4年度に学童
クラブ棟、令和5年度に第二期教室棟が増築され、児童数は令和
10年度にピーク1,300名超となり、その後
は減少に転じることが見込まれている。