この物語は、滝野小3年生の学級会の様子を記録したものである。
(♩主題歌)
学級会が始まった。今日のテーマは、お楽しみ会。お楽しみ会を行う準備として、役割を決めることになった。
お楽しみ会の準備の係は、あらかじめ決まっているようで、かざり係、はじめの言葉、終わりの言葉、プログラム、ルール決め、司会、道具を用意する係の全部で7つの係がある。
「かざり係は、何人がいいと思いますか?」と、リーダーが聞く
「5人いいんじゃないかな。」と誰かが答える。
「じゃあ5人でいいですか?」とリーダーがみんなに声をかけると・・・、
「はい!」とまっすぐ手を上げた子が意見を言う。
「5人だと仕事が大変なので、人数を増やした方がいいと思います。」
学級のみんなの視線が彼女に集まる。
「お楽しみ会まで時間が無いから、もう少し増やした方がいいよ。」とまた別の方から意見が出てくる。どうやら5人ではまずいようだ。
「前回かざりをやった人、意見を聞かせて。」とリーダーが声をかける。
1学期にお楽しみ会をやったときのかざり係の子たちが、その場に立ち上がった。
「前回、大変だったので8人ぐらいがいいと思います。」と1人、
「けっこうギリギリだったかな・・・。」ともう1人。
「じゃあ、8人はどうですか?」とリーダーがクラスに呼びかける。
クラスのほとんどの子の手が上がり、かざり係は、8人になった。
これまでの経験や体験者の意見を交換し、適切な結論を導くことができた。誰も不満を言う子はいない。さすがだ。
その他の係は、順調に決まっていった。まずはじめに、第一希望といって、始めにやりたい役割のところで手を上げ、多い場合は、リーダーとじゃんけんをして勝った人が、その役割につくことができるようだ。
「まわりのひとよく見て!」とクラスに呼びかける子。
じゃんけんにズルがないように、クラス全体が話し合いに参加している。
第一希望を一通り聞き終わったに思えたその時、うつむいて泣いている子がいる。
「どうしたの?」と問いかけると、
「私、司会をやりたかったんだけど、もう決まっちゃってて・・・、話し合いの司会をやっていたから、参加していいのか分からなくて・・・シクシク。」
・・・はたして、彼女は、お楽しみ会の司会ができるのだろうか?
つづく・・・、 ・・・・・・、 続きません!
今回は、学級会を小説風に書こうと思ったのですが、事実を並べるだけで、面白い展開にならなそうなので、途中で諦めてしましました。小説って難しい!
続きが気になっている方もいるかもしれないので、ご報告します。第一希望で名乗ることができなかった理由を学級に話したところ、司会も、もう1人増やした方が良いという意見になって、彼女は、司会になる事ができました。
最後は、希望通りにならない子が出てきたのですが、「誰か変わってもいい人いますか?」と訪ねると、「いいよ。」と第一希望で決まった係を友達のために譲る場面もあり、「なんて感動的なんだ。」と思ったので、小説風にしようと思った訳です。
学級会には、ドラマがあります。楽しい思い出や苦しい経験を乗り越えて、話し合う力をつけています。
・・・学級会は、無事終わり、子どもたちは、お楽しみ会に向けて走り出したのだった。
一方、そのころ、せせらぎ近くの花壇では、
次回
「サクゾウ!聞こえるか?君はまだ生きている!」
お楽しみに!
(※予告紹介の雰囲気だけ感じて下さい。)
本日も失礼しました。