これは2年生の算数です。
左が教室掲示、右が今日の板書です。
大人から見ると同じことのように思えますが、特に算数のような系統性がはっきりしている教科は今までの学習がわかっていないと、新しい内容は理解はできません。そこで、担任は学習したことのポイントを誰でも見て思い出せるところに掲示しておきます。誰でもその時はわかった!と思っても忘れてしまうことがあるからです。
掲示してあるのは、足し算は一の位から計算すればよいということ。それでも、引けない場合があるということです。引き算も、まず一の位に目をつけるということ。黒板は、そのままでは引けないことを表しています。些細なことですが、共通しているのは「一の位に目をつける」「そのままでは計算できない」ということです。教える側からすると、例え学習が先へ進んでいても、今まで学んできたことを生かして考えさせていくというところが指導していく上でのコツといえます。
計算の順序としては
①「位をたてにそろえる」
②「一の位から計算する、5から8は引けないので十の位から1繰り下がる」
③「一の位の計算 15-8=
7」
④「十の位の計算 4から1繰り下げたので3。3-1=
2」
⑤45-18=27 となります。
十の位から計算するより、一からの位から計算した方がうまくいく・・・という感じをこどもたちは自然に学んでいきます。
「なあんだ、そんなこと当たり前じゃあないか」と思われるかもしれませんが、普段、我々大人が何気なくやっている「引き算」も簡単なようで、実はたくさんの順序を頭の中であっという間にやっているのです。算数一つをとっても、「数という宇宙」が無限に広がっていることを感じます。