今日は、読み聞かせの日でした。「二平方メートルの世界で」という話でした。札幌の小学校5年生が、脳神経の病気の治療で入院していた小学校3年生の時に書いた作文がもとになっています。
主人公は、3歳の頃から治療が始まり入退院を繰り返しています。治療することや薬を飲むことは、一生付き合って行かなければならないことを自覚し、縦約2メートル、幅約1メートルのベットの周りをカーテンでぐるりと囲んだカプセルみたいな空間で、見たり、聞いたり、感じたりしたことが一冊の絵本となりました。2021年春に完成した絵本です。
ある日、オーバーテーブルの裏に書かれていたメッセージに気がつきます。自分と同じようなことを思ったり感じたりする仲間がいることの存在を知ります。編集部から絵本にしたいとの話をした際、「テーブルの裏に言葉を書いた病気と生きる仲間がいること、言ったことを私が代表して皆に伝える役割なのかなと、覚悟を決めました」という手紙が編集部に届いたそうです。読者である私達も、この絵本からたくさんのことを感じ、考え、学ぶことができました。
学校司書さんからは、「チャイルドライフスペシャリスト」という職業があることを教えていただきました。子どもが自分の病気と向き合い、主体的に治療へと関わっていけるように心理的に支える仕事だそうです。私達の知らない職業についても知ることができました。