令和6年度 学校経営構想
1 学校経営方針
学校は子供の学習の場、人間関係を学び体験する場です。生徒一人ひとりのよさを引き出し、彼らが最大限に伸びるように支援し、すべての生徒が生き生き
と学校生活を送るようにすることが、我々教師の使命です。
そのためには、生徒一人一人に自己肯定感や自尊感情をもたせ、さらに伸ばすための指導と支援を積極的に行う必要があります。欠点もひっくるめて、個性
や特性をお互いに認められる生徒を育成していくことが大切です。
学校は子どものためにあります。全職員が一体となり、笑顔いっぱいの明るく活気に満ちた学校づくりを推進します。社会に開かれた教育課程の実践を目指
し、地域・家庭の言葉にしっかり耳を傾け、情報を積極的に発信し、今学校が何をしているのかを保護者や地域につかんでもらいやすい学校づくりを目指しま
す。そして、「生徒が夢や希望をもって通いたい、保護者が子どもを安心して通わせたい、教職員がやりがいをもち働きやすいと感じる学校づくり」を共通理
解事項とします。
また、千葉県・千葉市が求める教員像がわれわれ教職員のあるべき姿です。能動的自立研修への取り組みを推奨し、教職員と管理職の双方が意思疎通を図
り、教職員間で同僚性を高めあう学校づくりも目指します。
〈千葉市・千葉県が求める教員像〉
○人間性豊かで教育愛と使命感に満ちた教員
○高い倫理観をもち、心身ともに健康で、明朗、快活な教員
○幅広い教養と学習指導の専門性を身に付けた教員
○幼児児童生徒の成長と発達を理解し、悩みや思いを受け止め、支援できる教員
○組織の一員としての責任感と協調性をもち、互いに高めあう教員
2 学校経営の基本的姿勢
(1) 不祥事が起こらない職場づくり
教職員が毎日元気に仕事ができ、不祥事を起こさない職場風土を、モラールアップ委員会が中心となって醸成します。
教職員が働きやすい職場づくりのために、「働き方改革」について検討を続けます。
・複数の行事を統合や削減(縮小)
・学校徴収金の口座振替(JAを利用)
・印西市のガイドラインを遵守した部活動の実施
・採点支援システムによる定期テストの採点
・校内メールの活用
・最終下校時刻の繰り上げ
(2) 「あいさつ」が響く学校
毎朝、気持ちの良いあいさつで生徒を迎える学校
(3) 打合せ、会議の効率的運営
各種会議の意義と運営の仕方を見直し、時間短縮を図ります。
・職員会議のスリム化と校務パソコンによるペーパーレス化
・校内メールの積極的活用(どの職員も毎朝確認)
・デジタル職員室・連絡メール・スクリレの活用
(4) 教職員一人一人の質的向上
校務分掌を活用し、OJTで教職員個々の資質向上を図ります。
人事評価制度を活用し、定期的な面談を通して助言と支援を行い、指導力の向上を図ります。
ICT機器、特にタブレットを積極的に活用して授業することを目指します。
(5) 豊かな人間関係づくり
不登校、不適応生徒の原因を探るとともに、校内適応指導教室(通称:コスモスルーム)を積極的に活用し、関係諸機関と連携し、最良の方法で指導に当
たります。
日々の授業を通し、思考力・発表力・文章力を高め、制作活動を通して自己表現力の育成を図ります。また、道徳教育、グループワークトレーニング、豊
かな人間関係づくり実践プログラム等を実践し、相手を思いやる心の育成とコミュニケーション力の向上を図ります。
* 平成30年度より「校内適応教室(コスモスルーム)」を設置
3 学校教育目標
社会に対応し、心豊かにたくましく生きる若者の育成
~常識と良識をもった生徒~
<社会に対応>・・・激動する社会の様々な問題に立ち向う力
<心豊かに>・・・温かい心と豊かな感性
<たくましく生きる>・・・知恵と活力
(1)めざす生徒像
①意欲をもって学び、確かな学力を身につけた生徒
②健康でたくましく、ねばり強くがんばりぬく生徒
③互いのよさを認め合い、節度ある行動を取る生徒
(2)めざす教師像・・・「健康で清新な教育理念と情熱を持った教師」
情熱! 笑顔! フットワーク!
安全で快適な学校とするため私たち教職員は、生徒と共にいて、共に行動できるように全力で努める。
◇感性(気づく目・心) ◇創造(より良い手立て) ◇実践(能動・情熱)
4 重点目標
広い視野をもち、心身ともに健康な生徒を育てる。
(1)基礎・基本を定着させ、わかったと実感できる学習指導の展開
(2)自己表現力の育成を通した、豊かな人間関係づくりの推進
(3)「自主・自立」の心と「たくましさとねばり強さ」をもつ生徒の育成
(4)特色ある学校づくりと開かれた学校の推進
5 重点目標具現化のための方策と今年度到達目標について
〈方策〉
(1)について
・授業のはじめに、本時の学習課題を明示し、生徒の学習目標を明確にする。
・本時に学んだ内容を、生徒の言葉でまとめさせる。
・教科会議を充実させ、全教科の研究授業を実施し、職員の指導力向上に努める。
・教材研究を充実させ、生徒の興味・関心を高める導入素材を工夫する。
(ICT機器、とくにタブレットの効果的な活用を図る)
・ドリル学習で基礎学力の推進(国語の漢字力、数学の計算力、英語の単語力等の強化)を図る。ミライシードを授業や家庭学習で活用する。
・教科の授業評価を学期末に実施し、指導改善に努める。
(2)について
・グループワークトレーニング等による、よりよい人間関係づくりに努める。
・定期教育相談、不定期のチャンス相談をはじめ教育相談活動の充実を図る。
・教科担任と学級担任との連携を強化、組織的に生徒の実態把握に努める。問題発生時には早期対応に努め、不登校の予防に努める。
・道徳指導の充実(組織的な取り組みの実施)を図る。タブレットを活用し、級友の考えを知り、クラスで共有する。
・毎週生徒指導部会を開催し、養護教諭・スクールカウンセラー・コスモス担当と連携する。生徒の実態を把握し、具体的対応について協議する。積極的な
生徒指導に努める。
・各教科指導の中で、自己表現力を高める指導方法(文章表現、話し合い活動、発表する表現力)の改善に努め、主体的・対話的な深い学びの実現を目指す。
・学級活動等を通して自分の考えを表現し、他人の物の見方・考え方を知ることにより、相互理解に努める。
(3)について
・3年間を見通したキャリア教育の推進を図る。
・1年次は、市社会福祉協議会と連携して福祉体験活動を実施する。
・2年自然教室では、雄大な自然の中での感動体験や助け合いの心を育む。
・2年職業体験学習では、実際に働くことにより勤労の尊さを感じさせる。
・3年進路学習では、自己理解を深めさせ、将来の夢に続く進路を自己選択できる力を育む。
・部活動では、共通の目標に向かって助け合い、努力する人間関係のすばらしさを体験させ、生徒の心身の健全な育成を図る。
(4)について
・特別支援教育の充実を図る。
・学校だよりをはじめとする各種だより、ホームページを通して積極的に情報を発信する。
・委員会活動をはじめとした生徒会活動を通じ、自治能力を育成するとともに、地域団体との連携を深める。
・校則と制服を定めないことの利点を活用し、本校の伝統である「常識と良識」をわきまえて生活させる。
〈到達目標について〉
(1)について
・全職員が授業のめあてを板書する。
*学習課題を黄色で囲む:ユニバーサルデザインを意識する。
*本時のまとめを赤色で囲む。
・漢検、英検、数検等の検定試験に対する意識を高め、英語検定は、卒業までに3級合格者40%以上を目指す。
(2)について
・長欠生徒(30日以上欠席者)数、45名以内(6%以内)を目指す。
(3)について
・加入した部活動を続ける生徒が90%以上になることを目指す。
(4)について
・特別支援学級の会議を開催し、授業の振り返りや改善点を話し合い、授業・年間計画・個別指導計画等の修正をする。
・保護者、生徒、地域の方々からの学校評価を実施し、肯定的意見が80%以上となることを目指す。学校評価を公表(学校だより、ホームページ)する。
6 描く学校環境
(1)物的環境
・時季に応じた掲示物の充実(教室・廊下)
・四季の花が常に咲いている学校(校内にある花壇の花暦の活用)
・隅々まで清掃が行き届いた学校
(2)人的環境
・生徒と教師、生徒同士、教師同士が元気にあいさつできる学校
・情熱・笑顔・あいさつ・フットワークをモットーに、自ら進んで仕事をし、尊敬される教師
(3)職員
・教育公務員としてふさわしい身なりと言葉遣いができる教師
・生徒の変化に気づき、迅速に対応できる教師
・常に向上心をもち、研修に取り組み、学力向上を目指す教師
・仕事の効率化
(公務PCの効果的な活用・会議時間の短縮・ペーパーレス化・学校徴収金の口座振替・テスト採点支援システム・校内メールの活用 等)
・自校意識をもつ
・進んで動く姿勢(電話を取る、あいさつする、声をかける)
7 その他
・昨年度の令和5年11月9日(木)、千葉県立幕張総合高等学校合唱団を招聘して創立30周年記念行事(記念式典・記念コンサート)を挙行しました。