式辞
暖かな春のひざしに包まれ、校庭の木々や花々も卒業生のみなさんの門出を祝福してくれるかのようです。本日この佳き日に、印西市教育委員会教育長職務代理者・寺田充良さま、印西市議会議員郡司俊紀さま、津田憲吾さまをはじめとしたご来賓のみなさまと、多くの保護者のみなさまにご出席いただき、印西市立西の原中学校第三十一回卒業式を挙行できますことを大変うれしく思います。
保護者のみなさまは、この三年間で心も体も見違えるほど成長したお子さまの姿に、お喜びもひとしおのことと思います。心よりお祝い申しあげます。
さて、二百十六名の卒業生のみなさん。ご卒業おめでとうございます。
三年間を振り返ると、たくさんの思い出がよみがえってくることでしょう。新しい友達と出会った入学式。飯盒炊飯とウォークラリーの茨城県白浜校外学習。二年時には山梨県西湖畔で自然教室を実施し、青木ヶ原樹海散策や楽しいキャンプファイヤーで仲間との絆を深めました。最高学年となった今年度は、公共交通機関を利用して京都・奈良修学旅行に出かけました。幸い天候に恵まれ、計画した全ての活動をやりきり、宿舎では学年レクで大騒ぎ。楽しいひとときを過ごしました。
普段の中学校生活では、タブレットを活用した授業に積極的に取り組みました。級友の意見を見て、聞いて、自分の考えを練り上げ、それを皆に伝えることでさらに学びを深めました。
夏の総体や展覧会でも全力を尽くし、数多くの部活動が郡大会を勝ち進み、千葉県大会に出場しました。その中でさらに関東大会に出場したり、陸上競技や水泳競技で全国中学生大会に出場したり、マーチングの全国大会に出場するなど輝かしい成績を残した生徒もおります。これからさらに自分の可能性を広げ、さまざまな分野に挑戦してください。みなさんの活躍を楽しみにしています。
学校行事では、夏よりも熱く、若さを爆発させた体育祭。実行委員や応援団が全校をリードし、走れメロスや応援合戦など、自分たちの手で体育祭を盛り上げました。また、「一曲入魂 記憶に刻むハーモニー」をスローガンに、絆を深めた銀杏祭。クラスみんなで声を合わせ、心を一つにして響きのある歌声を披露し、後輩たちのよきお手本となりました。
授業をはじめ、生徒会活動や部活動、そして行事活動で本校を引っ張ってきたみなさんは、本校教育目標の「社会に対応し、心豊かにたくましく生きる若者の育成」、そして合い言葉の「常識と良識を持った生徒」を体現する卒業生です。これから、本校で培った力を基に、自分の夢に向かって突き進んでください。みなさんが将来独り立ちし、日本の未来に貢献する、立派な大人になる日を楽しみにしています。
みなさんは今日、中学校の全教育課程を修了し、卒業します。これは自分の頑張りもさることながら、陰日向なく毎日みなさんを応援し、支えてくださった保護者のみなさまのおかげです。家に帰って、親御さんに卒業証書を見せて、ぜひ「卒業したよ、ありがとう」と伝えましょう。
ご参列くださいました保護者のみなさま、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。
お子さまたちは九年間の義務教育を、本日立派に修了しました。思春期の中学生は、反抗期で生意気にもなり、心配の種が尽きず、親として言葉では表しきれないご苦労もあったろうと拝察いたします。これまで三年間、絶えず本校教育にご理解とご協力を賜りましたことに、この場をお借りし、深く感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
最後になりましたが、ご来賓のみなさまには公私ともにご多用の中、本校卒業式にご臨席をたまわり、誠にありがとうございました。三年生が今日胸を張って卒業できますのも、地域のみなさまのおかげと感謝申し上げます。どうぞこれからも、本校卒業生を温かく応援してくださいますよう心よりお願い申し上げ、式辞といたします。
令和七年三月十一日
印西市立西の原中学校長 臼井 昌章
