本日6月27日(水)5~6校時にかけて、成田赤十字病院から川戸仁先生を講師にお招きし、印西市保健事業「命の授業」を実施いたしました。非常に暑い体育館の中でしたが、全校生徒は川戸先生のお話と映像を食い入るように見つめていました。
全校生徒が体育館に集まり、お話をうかがいました。
講師を務めて下さった、川戸仁先生です。
川戸先生は成田赤十字病院で、第二新生児科の部長をしていらっしゃいます。
生徒のみんなに質問を投げかけ、生徒の中に入っていってわかりやすくNICUの仕事を伝えて下さいました。
まず質問、1問目。「赤ちゃんはなぜ泣くのでしょう?」
生徒たちははじめはおずおずとでしたが、手を挙げて自分の考えを発表していました。「歯もなくて、しゃべることができないから、何とか伝えようとしているのではないかと思います。」
1人発表する生徒が出ると、次々に手が上がりました。「泣くことで、呼吸の練習にもなっていると思います。」
「やっぱり生理現象なのではないか」と思います。
「おなかがすいた、とか、おしっこが出て気持ち悪い、と伝えていると思います。」
などなど、たくさんの意見が出ました。
質問2問目。「赤ちゃんはどうして赤ちゃんと呼ぶのでしょうか?」
「真っ赤になって泣くからだと思います。」
「おしりが赤いからだと思います。」
「皮膚が赤いからだと思います。」
たくさんの意見が出て、川戸先生は驚いていました。そしてみんなの反応の良さに、大変喜んで、ほめて下さいました。
その後、日本中で1日に平均して、何人の赤ちゃんが生まれているか、4択での質問がありました。①1000人 ②2000人 ③3000人 ④4000人 さてどれでしょうか。
正解は③の3000人。あたりましたか?
次の質問は、どのくらいの大きさで生まれた赤ちゃんが、NICUの救命治療で生きることができるでしょうか、という4択です。①200g ②300g ③400g ④500g どうでしょうか。
そうではないかな、というところに手を挙げています。
正解は②300g。本当に小さな命も助かっていることに驚きました。
川戸先生は新生児科のドクターだけでは小さな命を救うことはできないとおっしゃいました。産婦人科や小児科のドクター、新生児科の看護師や助産師、それだけでなく本当に様々な職種の方たちが協力して、チームとして一つの命を守っていると教えて下さいました。
生徒たちは真剣にお話を聞いていました。
川戸先生は生徒のみんなに、ぜひ将来、この中から新生児科の医師になる人が出てきて、一緒に働きましょうと呼びかけていました。
命の授業の最後に、生徒代表がお礼の言葉を述べました。
生徒たちは命について、改めて大切なものと感じ、よく考えていました。こうした機会をつくって下さった川戸先生、印西市教育委員会の皆様、ありがとうございました。