今日は1、2年生の道徳の授業がありました。
1年生の道徳は「二度と通らない旅人」です。日本のアンデルセンと呼ばれる、小川未明の童話が題材になっています。寂しい所に一軒家があり、家族が住んでいました。その家族にはひどい病をわずらっている娘もいます。ある嵐の夜、道に迷った旅人が土間の端でもいいから泊めてほしいとやってきますが、一家は無下に断ります。旅人は娘が病だと知ると、父親に薬を手渡し、立ち去ります。その薬を娘に与えると、すっかり回復します。その後は美しく成長して嫁ぎ、幸福に暮らします。家族は薄情であった自分たちを後悔します。
2年生の道徳は「三年生を送る会」です。俊也は1年生のときに「三年生を送る会」の実行委員となり、充実感を味わったことから、2年生のときにも実行委員に立候補します。最初は多くの人が協力してくれましたが、部活動などが忙しく、だんだん協力者が少なくなってきます。それでも「去年、生き生きして頑張っていた俊也がうらやましかった」と言って協力してくれる良成や、「去年の出し物楽しかったぞ。今年の出し物も期待しているよ」と励ましてくれる田村先輩の言葉に、俊也は三年生を送る会の準備も、部活動にも精一杯励みます。当日、思いきり楽しそうな笑顔が舞台袖から見えると、「僕たちはこの瞬間のために頑張ってきたんだ」と思えるのでした。