『天山の巫女ソニン』
菅野 雪虫
沙維国の北部「天山」と呼ばれる所に、「夢見」という能力を持つ巫女(みこ)たちが住んでいる。「夢見」とは自らの魂をはるか遠い土地へ放ち、自在に行き来する力のことで、ソニンも「夢見」の素質が見込まれ、巫女として修業に励んでいた。しかし、12歳になっても夢見の能力を自在に操(あやつ)れず、「見込み違い」とされ、下界の実家に戻される。ソニンは、両親と姉に優しく迎えられ、親友のミンも出来て、穏やかな生活を送っていた。が、ひょんなことから、ソニンは沙維国の王宮で侍女として働くことになり、彼女は国の存亡をかける陰謀に巻き込まれていく・…。
第40回日本児童文学者協会新人賞受賞作。
(中学生向け紹介)