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2024/03/22

修了式

Tweet ThisSend to Facebook | by:西の原中
 今年度の卒業式は、2年生が3年生の前で生の歌声を披露することができ、本当によかったと思います。また、全校生徒で予行練習できたこともよかったです。動画で視聴したと思いますが、卒業生一人ひとりが、担任の先生に呼ばれて返した返事の素晴らしさを感じとったと思います。また、2年生の合唱や入退場の態度、1年生の予行での態度もすばらしかったです。それぞれ進級するにふさわしい成長を見ることができ、うれしく感じました。
 先ほど、各学年の代表生徒に修了証を渡しました。修了とは「各学年が今日で終わった」という意味ではありません。それぞれの学年で取り組んできた学習内容がしっかりと身につき、心が成長したという意味です。
 今年度1年間、さまざまな面で努力してきた中で、成果は出たでしょうか。みなさんは年度初めに目標を立て、それに向けて努力をしてきました。よほどの怠け者でないかぎり、何らかの努力はするものです。
 問題はその努力が続くかどうかです。誰でも目に見えるものや、すぐに成果が出せるものに対しては努力が続きます。しかし、見えにくいもの、時間がかかるもの、成果がなかなか現れないものには、努力が続かない傾向があります。
 成果が現れないときこそ、粘り強くがんばることが大切だと思います。身の回りの草木は、冬の間は1ミリも成長しないように見えます。しかし温かくなる春を迎えると、一斉に芽吹き、葉を茂らせ、枝や幹を伸ばします。冬の間に縮こまっていたわけではなく、私たちの目に見えない地面の下で、しっかり根を張り、伸ばしていたんです。
 今の努力が、将来の自分を形作り、人生を変えます。
 今日これからみなさんは、通知票を担任の先生から受け取ります。学習の記録や所見の欄に、みなさんが一生懸命取り組んだ成果や課題が示されています。全ての面で成果が現れたとは限りません。そんな時こそ力をためて、いずれ大きな花を咲かせるのだと、がんばってほしいと思います。100回やってみてできなくとも、101回目にできるようになるかもしれないのです。シュートを100回練習しても入らなかったけれど、101回目から入るようになるかもしれません。諦めたらそこで試合終了です、という有名な言葉があります。自分で限界をつくってしまわず、自分の限界を、可能性を広げていきましょう。
 4月からは新入生が入学してきます。1・2年生のみなさんは2・3年生へと進級しますね。ぜひ新入生のお手本となってください。期待しています。3月末の離任式と、4月初めの始業式に、元気な笑顔で再会することを楽しみにしています。

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