今日は人権教室です。人権というと、何か難しい言葉のように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。人権とは「私とあなたは違う存在です。お互いに違うところがたくさんあるけれど、あなたも大切、私も大切なんです。」という考え方です。ぜひ覚えておいてほしいと思います。
みなさんに、高橋系吾さんという方が書いた「その一言」という詩を紹介します。
その一言
その一言で励まされ その一言で夢を持ち
その一言で腹が立ち その一言でがっかりし
その一言で泣かされる
ほんのわずかな一言が 不思議に大きな力持つ
ほんの一寸の一言で
普段の生活で何気なく交わされている言葉ですが、実は大きな力を持っています。みなさんは親御さんにとっては目に入れても痛くないような、かけがえのない大切な存在です。人はそれぞれ違っていますが、それでいいんです。「あなたも大切、私も大切。」なんです。
級友とけんかしたり、仲違いすることもあるでしょう。誰かの行動が、目つきが、気に入らないときもあるかもしれません。あの人は私と考えが違っているから、感じ方が違うから嫌だと感じることもあるかもしれません。でも、言っていい言葉といけない言葉がある、書いていい言葉といけない言葉があるのは、みなさんはわかると思います。
私は校長ですが、その前に奥さんのいる夫であり、3人の子どもを持つ父親です。一人の人間として、父親として、自分の息子が「死ね」とか「ウザい」という言葉を発したら、とても悲しいです。逆に誰かから「キモい」とか「消えろ」なんて言葉をかけられたとしたら、本当に辛いし、腹が立ちます。これはSNSやネット上でも同じです。
相手を傷つけるこんな言葉は使わないでください。相手も自分も励まされる、そんな言葉かけを増やしてください。相手も自分も大切にして、過ごしやすい毎日にしましょう。よろしくお願いします。