昨日4月24日(月)放課後、生徒のみなさんが一斉下校した後、職員会議を行いました。さらにその後、養護教諭の指導により、ロールプレイを用いたエピペン研修を実施しました。
全職員が見守る中、若手職員が「魚アレルギーでエピペンを持参している生徒」と「同級生」役を務めます。
国語科教諭が授業を始めようとすると、「同級生」が目の前の生徒の変化に気づき、教科担任に
「先生、〇〇さんの顔色がかなり赤いです!」と伝えました。これが大切なんですよね。自分では顔色を見ることができません。→すぐに教科担任が生徒のひとりに養護教諭を呼んでくるように依頼します。養護教諭がやってきました。生徒の呼吸が母役、少しゼーゼー言っているようです。アナフィラキシーショックの疑いがあります。
さらに教科担任は他の教諭に助けを求めます。エピペンの入っているバッグを持ってきた他の教諭から、養護教諭はバッグを受け取って中からエピペンを取り出しました。エピペンは生徒のバッグの中、生徒のバッグはロッカーの中で、そのロッカーには目立つ表示がしてあります。
さらに別の教諭が武道場からAEDを持ってきました。他の教諭が記録をとります。こんな風に、何人もの教諭が連携して対応することが大切です。まわりの生徒も落ち着かせます。
連絡を受けた教頭が救急車を要請します。また、具合の悪い生徒を床に寝かせられるよう、毛布が届きました。
状況を見て、エピペンを打ちます。ストッパーのキャップを外し、太ももの外側に押し込みます。すぐには抜いてしまわず、5秒間数えます。これで中のアドレナリンがしっかり体内に吸収されます。
救急車が到着するまでは5分~15分かかります。これはとても長く感じます。
何もないことを祈りつつ、こうした研修を実施して万一の緊急事態に備えています。今回は救急車を実際に呼びはしませんでしたが、何らかのアレルギー症状がある生徒は少なくありません。本人も家族も気づかないまま、実はアレルギーのある生徒もいるだろうと思います。生徒の具合が悪くなった場合、
保護者の方への一報はもちろんですが、何よりも安全第一で、病院への連絡や救急車の要請を行っていきます。