校長 三浦 明久
最優秀賞
「笑顔はね みなが持ってる金メダル」
優秀賞
「広げよう 僕から君へつながる輪」
優秀賞
「認め合おう 互いの個性を大切に」
上記の三作品が今年度の西の原中学校の「人権標語」コンクールの表彰作品です。毎年十二月(十二月四日~十二月十日まで)に人権週間が設定されています。毎日の安全で安心な社会と安全で安心な学校生活を保障するためにも根底にあるものは人権尊重の精神だと思っています。
現実の学校生活に目を移すと、例えば、定期的または不定期に全校生徒に実施している「いじめアンケート」からも言えることですが、「いじめゼロ」を目指しながらもなかなか達成できない目標になっているというのが実態です。我々教職員も自らの「目」と「耳」を総動員し、そして、全教職員で情報を共有し、「いじり」も含めた「いじめ」の早期発見と解決に向けての対応に努めています。全校生徒に人権感覚をしっかり育成していくためにも全ての教育活動を通じて、人権教育(学校人権教育・社会人権教育)の推進は必要不可欠だと考えております。加えて、ご家庭でも「人権」を話材としてこのタイミングで対話をしていただければ、生徒の人権感覚がさらに研ぎ澄まされると思います。「人権」とは生まれながらにして誰もが持っている自分らしく生きる権利です。誰もが人間としての尊厳を守られ、公共の福祉に反しないかぎり、幸せに暮らしていけるということです。そうした「自分の権利」が守られているということは、同じように「他の人の権利」も大切にするということです。今年度も昨年度同様、折に触れ、全校生徒に「自分を好きになってください。」とお願いしてきました。自分を好きだと思える人は、自己肯定感があり、自尊感情が豊かな人です。そして、「他人を大切にできる人」です。全員がその思いを実感できる西の原中学校であれば、この西の原中学校から「いじめ」はなくなるはずです。「いじめゼロ」の学校で、充実した学校生活を送らせたいものです。そのために、教師と生徒がお互いに知恵を出し合っていきたいと思います。