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2020/03/12

卒業式(要旨)

Tweet ThisSend to Facebook | by:西の原中
 卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
 今、手にしている卒業証書には、九年間の義務教育のすべてが、込められています。その卒業証書は、皆さん一人の力で得たものではありません。今まで、見守ってくれた家族の方や、地域の皆様、そして多くの友の存在があってからこそだと思います。多くの方への感謝の気持ちを、忘れないでください。
 本来ならば、この会場にはご来賓や一・二年生がいて皆さんの門出をお祝いしてくれるはずでした。しかし、世界中に広がってしまった新型コロナウイルスの影響で、日常の生活が大きく変わってしまいました。このような形で卒業式を挙行することをご理解ください。
 人類の歴史の中では、数多くの困難がありました。しかし、私たち人類は、様々な知恵と協力でそれを乗り越え、幾多の困難に打ち勝ってきました。今の状況をマイナスに考えるのではなく、今こそ世界中の人々が協力できるチャンスではないでしょうか。皆さんもその中の一人です。
 日本は四季の変化や天気の特徴がはっきりしています。梅雨や夏の高温、台風、北国の雪などがあります。時には、人の命を奪うような気象現象もあり、自然の猛威に驚かされることが多くあります。
 しかし、めぐる季節には、それぞれの役割があり、無駄なものは一つもありません。暖冬で本来何メートルも雪が降る地域で、積雪が少なかったり、梅雨の時期に雨があまり降らないと、「水不足」や「野菜の生育」に大きな影響が出ます。四季の変化は、私たちの生活に大きく影響しています。
 卒業生の皆さん、これからの人生では良いことばかりではなく、辛いこともあると思います。しかし、それらは全て無駄なことではなく、皆さんが成長するために必要なことなのです。
 皆さんのこの先の人生は、季節の変化と同じです。暖かくおだやかな春だけでなく、厳しい寒さの冬もあるかもしれません。しかし、その経験は決して無駄なことではなく、皆さんが成長するために必要なものなのです。
今、過ごしているこの時間を、嘆き悲しむのではなく、大いに楽しみ、そして活用できる人になってください。
 楽しいことだけ・楽なことだけを求めて、辛いことを避けるのではなく、季節の変化と同じように、様々な場面を経験し、辛くても挑戦し、失敗しても何度でも立ち向かっていってください。
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