令和4年度の研究・研修
研究
1 研究主題
学び合う授業作り ~クロムブックの効果的活用を通して~ |
2 主題設定の理由
(1)社会の情勢から
「科学技術基本計画(H28.1.22閣議決定)」の「第2章 未来の産業創造と社会変革に向けた新たな価値創出の取組」のなかで、「未来に果敢に挑戦する研究開発と人材の強化」、「世界に先駆けた「超スマート社会」の実現(Society 5.0)」について記されている。
ICTの進化等により、社会・経済の構造が日々変化する「大変革時代」が到来し、国内外の課題が増大、複雑化する中で科学技術innovation推進の必要性が増しているとの認識がある。
※「Society 5.0」…サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会であり、第5期科学技術基本計画において我が国目指すべき未来社会の姿として提唱されたもの。
(2)学習指導要領より
平成29年3月に改訂された学習指導要領には、「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現し、学習内容を深く理解し、資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすることが明記されている。
また、平成28年度文部科学白書においては、「社会の情報化が急速に進展する中で、子供たちが情報や情報手段を主体的に選択し活用していくための基礎的な資質としての情報活用能力を身に付け、情報社会に主体的に対応していく力を備えること」の重要性と共に、「アクティブ・ラーニングの視点に立った学習におけるICTの活用」の必要性が記されている。
(3)本校の教育目標から
本校の学校教育目標は、
学びを生かし、豊かな心とたくましく生きる力を備えた子どもの育成
である。
また、「めざす児童像」の一つとして、
「かしこい子」○問題を見つけ進んで調べる子ども
○人の話をよく聞いて、考え創造する子ども
○学んだことを生活に生かそうとする子ども が挙げられている。
さらに、「学校経営の重点」の中に、
(2)学習指導・道徳指導の充実 ①学習形態や発問、評価等の工夫により、学習への意欲を高め、基礎的・基本的な学習を定着させるとともに思考力や判断力、表現力を高める。 ②体験的な学習、問題解決的な学習を重視し、生徒指導の機能を生かした授業の実践に努める。 ③各教科等において、授業のユニバーサルデザインを推進するとともに、児童一人一人のニーズに対応した指導に努める。 ④読み聞かせや調べ学習等の活動を充実し、読書に親しむ態度を育成するとともに文章の内容を読み取る力を伸ばすように努める。 (3)生徒指導の充実 ①生徒指導の機能を重視した「わかる授業」の展開に努め、自己存在感を高め、自己決定の場をつくり、共感的な人間関係の育成に努める。 |
と挙げられている。
クロムブックの効果的な活用を行っていく中で、共に学び合い伝え合う授業作りを行っていけば、本校の教育目標、目指す児童像に近づいていくと考える。
(4)これまでの研究から
本校では、昨年度から「クロムブックを活用した指導方法の工夫」を研究主題として、クロムブックを効果的に活用する方法について研修を進めてきた。積極的に活用する中で、基本的な使い方を知るだけでなく、共有ノートや視覚ツールなども授業で使うことができた。また、中学年以上の児童については、情報のやりとりを、教師と行うだけでなく、児童同士で行うこともできるようになった。これらの成果を経て、今年度は、昨年度の取り組みを引き続き実践・検証していくと共に、「学び合い」の中の「伝え合い」に視点を絞ることで、児童のさらなる高まりを目指した授業作りの研究を進めていく。
3 研究仮説について
クロムブックを効果的に活用し、子どもたちが伝え合う場面を意図的に取り入れていくことで、児童が「主体的・対話的」に学習に取り組み、学習意欲が向上することから、「深い学び」へとつなげることができるであろう。
4 学びを充実させるための工夫
学習内容における工夫 | 期待される効果 |
○ 多様な情報を活用できるようにするための素材の工夫 | 話し合いで使うことのできそうな素材を、事前に十分な量、用意しておくことで、児童が様々なことに気付き、話し合いを充実させることができる。 |
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研修
研修内容
①校内研究
②保健・救命救急研修
③夏季研修
④市教研,印教研,市教育センター研
⑤若年研
⑥プログラミングなど情報教育,特別支援教育,道徳,成績・評価に関することなど
〈chromebookを活用した学習の様子〉
〈指導主事を招いての職員夏季研修「学習指導法の工夫・改善」〉

〈校内授業研究会〉
