2学期はたくさんの行事がありました。体育祭・合唱祭という二大行事に始まり、生徒会役員選挙、創立30周年記念式典、2年職場体験、1年高齢者交流と本当に目白押しでした。声を出した応援、心を合わせた合唱、新しい全校のリーダーたちの決意表明など、生徒のみなさんががんばっている姿を見ることができ、本当に充実した学期だったと思います。
学校生活を送るなかで、朝みなさんから先に元気よく、「おはようございます」とあいさつされると、とてもうれしいです。また、環境整備をしていたりすると、「がんばってください」とか「ありがとうございます」など、通りがかった生徒から声をかけられます。疲れが吹き飛ぶ思いです。
また、今学期3年生のうちの何人もが、木曜朝に、公園や学校周りの歩道のゴミ拾いボランティアを行ってくれました。道行く人から感謝の言葉をもらったり、あいさつすることができました。いいなあと思います。
今日はみなさんに、宮澤章二さんという詩人の書いた「行為の意味」という詩を紹介します。ACジャパンの公共広告に使われたこともあるので、知っている人もいるかもしれません。
「あなたの〈こころ〉はどんな形ですか と ひとに聞かれても答えようがない 自分にも他人にも 〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか
確かに〈こころ〉はだれにも見えない けれど〈こころづかい〉は見えるのだ それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない けれど〈思いやり〉は だれにでも見える それも 人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり やさしい思いが やさしい行為となるとき 〈心〉も〈思い〉も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ」
思っていることは、言葉にしたり、行動で示したり、笑顔で接したりすることではじめて、相手に伝わります。友だちが困っているときに助けたり、相談に乗ったり、そういう心づかいや思いやりが自然にできる人や笑顔で行動できる人はとても魅力的です。家族が疲れているときに気遣って優しく声をかけたり、肩をもんだりできる人はとっても素敵です。みなさんにはそんな、魅力的で素敵な人になってほしいと思います。
明日から冬休みが始まります。冬休み中もぜひ、家族やまわりの人に温かい一言をかけたり、元気なあいさつができるといいですね。ではみなさん、よい年を迎えてください。3学期、また笑顔で会いましょう。