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2018/03/01

冬季オリンピックから学んだこと(3.1)

Tweet ThisSend to Facebook | by:校長


   校長 三浦 明久

 
  先月行われた韓国での平昌冬季オリンピックの興奮に包まれたまま3月を迎えました。そして、続いて3月9日からはパラリンピックが開催されます。まだまだ日本代表選手の活躍から目が離せません。

 この冬季オリンピックでは、日本は史上最多のメダルを獲得しました。先月に行われた全校集会の中でも生徒の皆さんにはお話をしましたが、代表選手のコメントの中に共通して出てくるのは「自分との戦いに勝つ」気持ち、「支えてくれた人への感謝」の気持ちでした。私たちも今回のオリンピックを応援しながら、いろいろな「気づき」があったのではないでしょうか。これだけ、日本代表選手の成績が躍進した背景にはいろいろな要因が考えられます。例えば、「組織」というもの。組織の見直しによる組織力の向上が成績の躍進を支えていることが根底にあったと思います。このことは、教育活動を実践し、教育的効果を確実にあげるための学校組織にも参考となることです。学校もこれまで以上に充実した教育実践を行うためにガバナンス(組織統治)をさらに強化していく必要を感じました。そして、選手個人から学んだことは「考えることの大切さ」でした。自己の持つ能力を最大限に引き出すための科学的計算に基づいた論理的な練習の継続、そして、自分を変化させ、進化するために過去の自分のスタイルとの決別など、これまでの固定観念を捨て、変化に敏感に対応できることが第一線で活躍し続けるためのスキルなのだと思いました。そして、自分の目標達成のためには自分だけの力ではなく、必ず支えてくれる人の存在があるのだとも思いました。頑張る人がいて支えてくれる人がいる。相互補完の人間関係性、そして、その感謝の気持ちを表現する手段としての選手達の「笑顔」が印象的な大会でした。みんなで戦うという姿勢、個人種目でありながらもそうではない、本校の3年生の合言葉「入試は団体戦」とも通じる気がします。

 3月は、予餞会、卒業式と二大行事があります。公立後期入試に臨んでいる3年生にとってはまだまだ気の抜けない日々が続きます。どんな大きな目標であっても課題であってもその達成と克服へ向けてこれからも保護者の方々、地域の方々の支援を受けながら「チーム西の原」として取り組んでいきたいと改めて思います。



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