校長 三浦 明久
「インナーピース」、昨年の全米オープンテニス大会、そして、今年1月の全豪オープンテニス大会、世界4大大会2連勝を果たした大坂なおみ選手が口にした言葉です。直訳とは少しずれるかもしれませんが、語感的には「平常心」と訳すことがしっくりするのだとのことです。
平成三十一年(2019年)もスタートして一ヶ月が過ぎました。三学期早々に始まった私立高校の前期入試も、出願、入試、合否の発表と無事終えることができました。次は、私立高校の後期(一般)入試と、公立高校の前期選抜です。公立前期入試には三年生の120名余りが出願しました。今、三年生の多くが正念場を迎えています。それぞれの「春」に向けて、いろいろな重圧と戦いながら、一日一日を過ごしていることでしょう。このつらい時を乗り越えた生徒には、きっと穏やかで暖かな春が訪れると信じています。まさに、今の受験生である三年生に必要なのは、先述した「平常心」なのではないかと思います。いかに自分の体と心の安定を図り、そして、普段の自分の持つ力を十分発揮できることが目標実現への一番の原動力になるのだと思います。
生徒の皆さんには、今月も始業式で話した①自分を好きだと思える瞬間をたくさん見つけること、②小さな感動を積み重ねて大きな感動を得ること、③自分の考え方、生き方について真正面から「自問自答」するを意識してほしいと思います。
三年生は新生活に向けて、二年生は最上級生に、一年生は先輩になる準備の学期です。予餞会を含めた活動を通して、成長の姿がいろいろな場面で見られます。全校生徒が、キラキラと輝く希望に満ちた、各々の「春」を迎えることをしっかり応援していきます。