2018/05/02 | 「常識」と「良識」(5.2) | | by:校長 |
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校長 三浦 明久
風薫る五月を迎えました。四月は、生徒も職員も慌ただしい日々でした。
この一ヶ月、保健行事を含め毎日のようにさまざまが行事がありました。
特に、一年生は中学校生活に慣れるために一生懸命に毎日を過ごしていました。
本校の生徒は「常識」と「良識」という言葉をよく使います。入学と同時に在校生の先輩から多くの場面でこの二つの言葉を聞き、西の原中学校の学校生活を送りながら、行動規範の最も大切なものとしてこの二つの言葉を捉えている生徒が増えていくように思います。西の原中学校の良き伝統の一つだと考えます。今、私たちの生活する社会は、グローバル化の影響を大きく受けています。自己主張をしっかりしながら、自分の個性を何よりも大切にして、自分の目標に向けて突き進むことが最も正しい価値意識だと思っている傾向があります。自分が好き、そして、自分に自信を持っている生徒を育てる過程で、加えて連帯と協調を基本とした人間関係づくりも平行してできる生徒を育てていきたいとも思います。
例えば、幼い子は常に自己主張をして生活しています。しかし、成長するにつれて自分勝手はだめです、他人のこともしっかり考えなさいと教えられ、社会に適合していきます。理想は、自分が置かれた日常生活の中で、他人から指摘されるのではなく、自らが自分の発言や行動についての是非を自問自答して最良の言動を身につけることが大切な学習だと思います。その意味で、本校の生徒が用いる「常識」と「良識」という言葉は意味ある言葉として存在感を日に日に増していくのだと思います。さすが西の原中学校の生徒たちだと思い誇らしく感じます。
(平成30年度 学校だより2号より抜粋)