校長 三浦 明久
いよいよ夏の大会やコンクールが始まります。3年生にとっては、最後の大会やコンクールの始まりです。運動部、文化部ともに夏は勝負です。大会やコンクールにそれぞれの部活動の代表として、出場する皆さんに激励の言葉を贈りたいと思います。
勝負事について、よく、こんな言葉が使われます。
「強い者が勝つのではなく、勝った者が強いのだ」、「勝負は、時の運」などです。
例えば、運動部の大会ですと、夏の大会での勝者は1校しかありません。つまり、それは、全国大会で優勝する学校、全国制覇の学校1校だけが強いことになります。でも、部活動のめざすところはその地点ではありません。皆さんが求めているのは、最終の勝者を目指すだけでなく、それぞれの立てた目標に対して納得の結果を得るということだと思います。
勝敗も時の運なのかもしれません。しかし、100回対戦して1勝99敗だとしても、その1勝が夏の大会なら、それを「運」という言葉だけでは片付けることはできないのではないでしょうか。やはり、そこには、偶然という運だけでは片付けられない違う力が働いたのだと思います。その力はこれまでの練習がもたらす力だと思います。練習によって、不可能を可能にできることの証明でもあります。
その「運」をも引き寄せる強さを生み出す力が西の原中学校の生徒にあることを信じています。
試合中、コンクール中に、きっと苦しいときがあるでしょう。その苦しい時こそ、「自分たちは、できる。できないことはないのだ」と念じてください。納得のいく結果が報告されることを期待しています。
自分を信じ、仲間を信じ、応援してくれる人たちを信じ、最後まで戦い抜いてください。精一杯応援させてもらいます
最後に、この壮行会の中で先生方、お弁当づくりなど物心両面で支えてもらった家族の皆さんなど、周囲の多くの方々に感謝したいとのメッセージがありました。その前に、まずは、ここまで限界を定めず頑張ってきた自分自身に感謝することも忘れないでください。
最後の夏に「輝く瞬間」をつかみ取ってください。