全校朝会で、毎回、何を話そうかなと考えるのは楽しいものです。
集中してお話を聞く練習もいるだろうと言葉だけのときもありますし、言葉だけでは理解することが難しい内容もありますから物や映像を使うときもあります。「三尺三寸の箸の話」のときのように先生方に演技をしてもらったこともあります。どちらかというと、言葉だけよりも、何かを使う方が多いですね。
今日の全校朝会の話は「コロンブスの卵(+生卵とゆで卵+英雄か侵略者か)」でしたから、もちろん卵を使いました。
この「コロンブスの卵」の話から、新しいことや初めてのことをするのは大変だね、何か新しいことに挑戦する人がいたら応援しようねという話、柔軟な発想力があるとすごいね、こうじゃなきゃいけないなんて思いこまないで、いろんな考え方でやってみようという話をしました。また、途中で、生卵とゆで卵の見分け方もやってみましたが、これは理科の「個体と液体」の学習をしているとわかることから、勉強していろんなことを知ると面白いし楽しいよね、という話もしました。
最後に、少し難しい話もしてみました。それは、「コロンブスはヨーロッパ人として、初めてアメリカ大陸に着いた人」という話です。決して「発見した」ではないですと伝えました。コロンブスはヨーロッパ人からは勇敢な冒険家で英雄とされ、アメリカに住んでいた人たちからは侵略者ととらえられています。同じ人でも立場や見方、考え方によっては、これほど評価が違うということについて、物事を多面的に見る・考えるきっかけとなってほしいと話しましたが、少し難しかったでしょうか。
全校朝会のお話は、低学年でも飽きないように、短めに簡単な言葉でと心がけており、そのため、十分に話ができなかったところもあります。ぜひ、ご家庭でも「今日、校長先生が『コロンブスの卵』のお話をしたでしょう。」などと話していただき、保護者のお考えも伝えていただけるとよいかと思います。