「鬼は外,福は内」。2月3日は節分です。
節分とは,季節の分かれ目を指し,もともとは立春・立夏・立秋・立冬の前の日を言いました。今では,立春の前日のみが行事として残っています。この日は,家族そろって豆まきをして鬼を追い払ったり,自分の歳の数だけ豆を食べることで邪気を払ったりします。また,節分の夜には鬼が家に入ってこないようにヒイラギの葉やイワシの頭を玄関に置いたり,最近では,幸運を招く方角を向いて太巻きを丸かじりする風習もあったりします。
鬼といえば,赤鬼や青鬼は有名ですが,実は他にも黄色や緑に黒の鬼までいるのです。レッド・ブルー・イエロー・グリーン・ブラック,まさに鬼戦隊ゴレンジャーです。赤鬼は,もっと欲しい,もっともっと欲しいという人間の欲深い心の象徴です。青鬼は,ムカつく,腹立つ,イラッとするといった,怒りや憎しみの心の象徴です。黄鬼は,わがままな心の象徴です。緑鬼は,怠惰な心・不健康な心身の象徴です。黒鬼は,疑い深い卑しい心の象徴です。人間であれば誰しも持ったことがある感情だと思います。あなたの心には何色の鬼が棲んでいるでしょうか。
新年・新学期を迎え,子どもたちは,新しい目標を立てました。新たな決意のもと,すてきな目標が各学年の廊下に掲示されています。しかし,今話した心の内に棲む鬼たちがこの目標達成をきっと邪魔してくるはずです。2月3日の節分には,豆まきをして,家に入ってこようとする鬼だけでなく,自分自身の心の内に棲んでいる鬼も退治して,目標達成に向けての努力を怠らず,邪気を払った清らかな気持ちで春を迎えてほしいと思います。