平成29年度,児童数425名で西の原小学校の教育活動が開始しました。3年連続で西の原小学校の校長を務めさせていただくことになった,岸と申します。どうぞよろしくお願いします。
昨年度,一日担任,授業や学級会,学級事務等をする機会が何度もありました。その中で感じたのは,「校長は子どもたちの雰囲気をナマで把握しておく必要がある」ということです。
担任は,学級経営の質を向上させるために,日頃から子どもたちの「ナマの雰囲気」を把握しようと懸命です。子どもたちの細かいところをよく見,肌で実態を感じようとしています。実態を知れば知るほど,的を射た適切な教育を施せるからです。
校長は,その学校の教育を総合的に経営する立場にいます。しかし,学校全体に対して教育をする責任者であります。子どもたちの数が多くなっても,間に学級担任が入っても,教育をする立場にいることにかわりはありません。子どもたちの潜在能力を掘り起こす。生徒指導上の歯車のずれを修正し,よい方向にベクトルを向ける。このような教育になるよう学校全体をコントロールしていくには,子どもたちの「ナマの雰囲気」を把握することはどうしても必要なのです。時間的に制限があろうが,担任とは違った業務が山積していようが,子どもたちの実態を知り,教育を組み立てる立場にいることにかわりがないのです。
子どもはひとりひとりがみんな違っています。十把一絡げに扱うことなどできません。であれば,子どもたちと心の距離を近くし,「ナマの雰囲気」を肌で掴み,学校づくりをすることはとても大切なのです。こういった「構え」の方が,経営者として基本といえるかも知れません。
昨年度のホームページ校長挨拶で「学校というものはみんなが『金太郎飴』ではなく,それぞれの持ち味を生かし,子どもたちの教育にあたる機関です。」と申し上げました。子どもだってみんなが「金太郎飴」ではありません。そのことを肝に銘じて,本年度の学校経営をすすめていきたいと考えています。そのために,この「ナマの雰囲気」を肌で掴むことを,意図的に実践してまいります。
本年度の職員数は29名。皆で協力し,西の原小学校の子どもたちの可能性に挑戦してまいります。「強い体・豊かな心・生きる知恵を学びとる活気に満ちた子どもの育成」を目指し,「西の原小学校ずっと大好き!」と思う子を育てるために。
印西市立西の原小学校長 岸 祐尚
桜の海2017