12月の全校朝会では,リモートで子どもたちに「世界一平和なサル」のお話をしました。
そのサルは,ブラジルのジャングルに50頭ほどの群れで生活する「ムリキ」というサルです。
なぜ,世界一平和なサルと言われているのかというと,ケンカをしません。高い木の上で生活をしているので,ケンカをして木から落ちたりすると大変です。ですから,食べ物や雌をめぐって争うことはほとんどないし,もしトラブルがあったとしても,相手の体に手をおいて「ごめんなさい」と謝るのだそうです。
2番目に,ボスがいません。みんな平等です。たまたま美味しい実のなっている木を発見した時も,自分一人で食べたりせず,必ず仲間を呼び集めて一緒に食べるそうです。
3番目に,協力をします。例えば,エサを求めて群れで移動する時,時には,木と木の間が大きく開いた所を渡って行かなければなりません。そんなとき,数頭のムリキが木のてっぺんに集まって協力して木を傾けて,隣の木に飛び移るのだそうです。
4番目に順番を待ちます。一本の木に何頭ものムリキが集まって木の葉を食べているとき,これ以上の体重がかかると,木が傾いてしまって危ないと判断した次の一頭は,誰かが食事を終えて木から離れるのを待つのです。それまで騒ぎもせず,じっと順番を待っているそうです。
仲間を大切にする心をもつすてきなサルたちです。
今週12月4日(日)~10日(土),全国では「人権週間」として,人権に関する人々の意識を高め,平和で人にやさしい社会をつくるために啓発活動が展開されます。
西の原小でも,この人権週間に関連して,人権に関する映像を視聴してみんなで人権について考える時間を設けたり,全員で人権標語を作成したりします。
「ムリキ」のように仲間を大切にする心をもち,思いやりがあり,正しい行動ができる人権意識の高い子どもたちを育んでいきたいと思います。