デジタルシティズンシップ
 テクノロジーを活用した教育活動を実施するにあたり、特に大切なのは、社会とのつながりや自他の尊重、他者への思いやり等の意識を涵養することです。
 GIGAスクール環境下で、一人一台情報端末を操作し、自らのアカウントでクラウド空間を利用できるようになった児童が、自主的・自律的にテクノロジーを活用し、様々な課題や問題を解決していけるようになるためにも、共感と協力を以て成し得る人間関係や社会への参画を強く意識させる必要があります。
 そこで、テクノロジーの世界でも、人との関わりや社会とのつながりを意識させるために、「情報モラル」の要素を拡張させる形で、「デジタル・シティズンシップ(倫理的な基準・行動規範)」の要素を活用することにしました。
 「デジタル・シティズンシップ」とは、児童がインターネット環境下でさまざまな情報・人間関係と対峙した際に、自分がどうあるべきか、どう振る舞うべきか、を自分で考え、判断し、責任を持って行動できるようになることを目的としたものです。「メディアバランスとウェルビーイング」や「プライバシーとセキュリティ」「ネットいじめ、オンラインのもめ事」「ニュースとメディアリテラシー」等について、児童が学び、考え、話し合う場を教育活動の中に取り入れるようにしています。なお、「デジタル・シティズンシップ」用の教材として、米国の「コモンセンスエデュケーション(Common Sense Education)」で提供されている教材を、児童の実態に合わせた形で活用しています。