今日は、2年生と4年生の道徳の授業に外部より講師をお招きして、ご指導をいただきました。
道徳って、どんなイメージですか?
A テレビが見れる授業!(私とお友達の人たちです。)
B 楽でひまな授業
C いいことしか言わない授業
D いろんな意見を交わして、自分の考えをもつ授業
私と同じ世代の方(もしかしたらいないかもしれませんが・・・)は、NHKの教育テレビを時間に合わせて視聴していたことを思い出されるかもしれません。
どことなく、悪いことはいけません!こういうときはこうするんです!みたいな、価値の押しつけや勧善懲悪のような傾向が強い内容でした。
・・・、じゃあ、昔の道徳はだめだったの?
いいえ、そうじゃないんです。昔、みなさんが教わった道徳の内容に間違いのないことはみなさんがよくわかってらっしゃると思います。
例えば、昔は、道路にゴミが落ちていた場合、「ゴミを拾う」が正解でした。
今もそれは変わりませんが、
みんながゴミを拾うではなく・・・、
「なぜゴミをひろうのか」「じぶんは拾わなくてもいいのではないか」「どうして拾わなくちゃいけないのか」「どうしてゴミがおちているのか」「おとしたひとは何を考え」「ひろったひとは何を考え」「拾わなかった人は何をおもうのか・・・」
というように、今行われている授業は、正解は一つではなく、あらゆる考えや意見をもち、友達の考えや意見を聞いて、自分の答えを導く・・・「考え、議論する道徳」という時間になっています。
答えは一つでない・・・ということに対して疑問を持つかもしれません。
しかし、一方的な道徳的な価値の押しつけではなく、ひとりひとりが生きやすい世の中になるよう、多くの観点から物事を判断し、最適な行動を選ぶ力(道徳的実践意欲)の向上が今の道徳の授業には求められています。
「みちにおちていたゴミ・・・、あなたなら、どうする?」